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2014年5月27日火曜日

6話 ディナー


・ 6・

さて、いよいよ陽も傾き始め、いい雰囲気になってきましたね。
みなさん、それぞれに沢山の食材を持ってきましたから、豪勢なディナーになりますよ。
しかも、みなさんは山料理の一流シェフ。
楽しみじゃないですか。



 この焚き火とターフ、これがたまらないですね。
これぞ焚き火宴会ですね。
酒も回ってきたし、いい気分でディナーの準備にかかります。

まずはこれ。
どどーんと存在感のある肉。
これは何だと思います?


これはね、みなさんのお友達の方からいただいた鹿のアバラです。

鹿肉は何度か食べたことはあるんですけどね、鹿のスペアリブははじめて食べます。
こんなにでっかいの、どうやって食べるんだ?

そこで、じっちゃん登場です。
自慢の山ナイフをキラリと光らせて、さばきはじめましたよ。
わー、すげーよく切れるナイフだ。
さすがはじっちゃん ナイフの手入れも万全ですね。

鹿肉の解体

ははは、たま子は興味津々。
スーっと切れていくスペアリブが欲しくてたまらないのかな?
野生の血が騒いだのかな?
とにかく、じっちゃん の手元を見つめるばかりですよ。

さばいた右の写真の通り、きれいなスペアリブになりましたね。
これこそ山の幸に感謝です。
命を頂くことに感謝ですね。

鹿肉のスペアリブ
写真はYONPAPAさんからお借りしました。
さて、鹿のスペアリブはこんがりと焼きあがりました。
旨そうでしょ?

これをしゃぶりつくんですが、誰かが声をかけました。
「差し歯と入れ歯の奴は気をつけろよ。差し歯が取れるぞ」 って。
あはは、さすが年季が入ったお言葉ですね。
俺は差し歯ですが、せっかくだからしゃぶりついて食べましたよ。


これこれ、これが「山人」の食べ方ですよ。
この写真はじっちゃん なんですが、よく切れるナイフでしょ?
こうやってそぎ落として食べるんです。
旨かったよ~。

で、残りの骨は、たま子が食らいついていました。


そして、お次はおでん。
標高1400mの5月ですからね、夜はきっと寒いだろうと、おでんを用意しました。
でも、この量のおでんって。。。


さて、食べ切れます?
ってか、鍋からあふれてるし。
ま、これもご愛嬌でしょう。



さて、もう辺りはすっかりと陽が落ちて、焚き火の灯りがきれいに燃え上がりはじめました。
いよいよクライマックスですね。
暗がりの中、焚き火の明かりで談笑しながら酒を酌み交わし、肴をいただきます。

焚き火宴会

この頃になると、酒の力と焚き火の雰囲気で、ハイテンションになりますね。
呑みながら、肴を作りながら、冗談を言いながら、夜は更けていきます。

キノコ汁も作りましたよ。
根曲がり竹入りです。
薬味だっでじっちゃん がちゃ~んと用意してくれたんだから。

山菜汁と薬味

このキノコ汁の旨いのなんのって。
たびちゃん が持ってきてくれた、野趣あふれる絶品ですよ。
キノコ汁と酒で、もう有頂天ですね。


ほら、旨そうでしょ?
こんなご馳走は、都会では食べられませんよ。
山に分け入り、採ってこなければ、こんな旨いものは食べられませんよね。
たびちゃん、ご馳走様です。

ところで、宴会のシメ、と言えば何でしょう?
しかも、このキノコ汁の汁が残っていますよ。
もうお分かりかな?
そう、うどんです。
キノコ汁の汁で煮込みうどんを作るんですよ。

贅沢だと思いませんか?
そうです、贅沢なんです。
贅沢でいいんです。

だって、キノコの出し汁がたっぷりの煮込みうどんなんだもん。

山菜汁うどん

どうです?
見ただけでヨダレが。。。
これは、俺、3杯おかわりしました。
だって、旨かったんだもん。



夜はね、こんな楽しい時間をあっという間に終わらせちゃうんだよ。
いつまでも続いていたい時間を、あっという間に闇の中へ溶け込ませちゃうんだ。


そして、焚き火も人も、深い眠りにつくんだ。

焚き火

つづく



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