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主な連載読み物
土に呟きながら・慣行農で生活をしながら、自然農を知り、それを実験していた百姓の物語。 (全35話)
右手を眺めて ・脳出血で倒れ、右半身麻痺、うつ病、統合失調症になってしまった百姓の闘病記。  (全31話)
生まれるということ・SLEに病んだ妻の出産に関する物語。 (全30話)
小さな記憶・幼い頃、他人の家で育てられた謎の記憶。 (全24話)
親父になる 第一部・26歳で子供を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。 第一部。(全25話)
親父になる 第二部・26歳で息子を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。 第二部。(全25話)
親父になる 第三部・26歳で子供を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。新連載(連載中)

2014年7月16日水曜日

12 夏の記憶

1011・ 12・ 13

遠い記憶・・・夏祭り
悪ガキ仲間と小銭をポケットに屋台へ走る
キラキラの屋台はオイラ達の心ををくすぐる
ラムネに酢イカ、くじを引いて、小銭が尽きる
ボンボン片手に綿飴を舐める浴衣姿の同級生を横目で見ながら
小石をビー玉変りに境内の片隅でいつもの遊び


夏の夕・・・突然の雨
大人達は境内の詰め所へ走る
子供達は社の軒下へ走る
浴衣姿の同級生も
小石を握り締めた悪ガキ達も
社の軒下でおしくらまんじゅう
汗の匂いと、ちょっとだけお洒落した浴衣の匂いが混ざり合う不思議な空間
稲妻が走る
浴衣姿の同級生は悲鳴をあげて耳を塞ぐ
オイラ達は見栄を張って空を見つめる

夕立が去り、涼しげな風と共に
また祭りは始まる
社の軒下は何事もなかったように
祭りを見下ろす

家に帰ると、親戚が集まって呑んでた
「おぅ、たけぇ、凄げぇ雷だったな」
「うん、平気さ」
「そろそろ稲も穂を上げるかな」

稲妻・・・稲の妻・・・
稲妻が走ると、稲は穂を上げるそうです。


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