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親父になる 第三部・26歳で子供を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。新連載(連載中)

2015年9月25日金曜日

8話 バイト 2

親父になる

NO.・ 8・


日曜日がやってきたよ。
大樹のバイトの日だ。
朝、6時に起きて、ぺそは3人分の弁当を作ってた。
俺と大樹が起きた時には、弁当は出来上がっていたよ。

朝飯を食って、7時に出かけたんだ。

「大樹、行くぞ。気合入れてバイトしろよ」
「うん」
「大樹、しっかりね」

ぺそも大樹を応援してくれたよ。

3人で工事車両に乗って、現場へ向かったんだ。
現場へは車で1時間くらい。
日曜日だったから、少し早く着いたんだ。

「一服してから仕事にするか。ぺそ、お茶をお願い」

3人でお茶を飲みながら、日曜日の静かな現場で打ち合わせをしたんだ。

「ぺそ、図面を見れば、照明器具はわかるよな」
「うん、わかるよ。1階から配るから、後を追いかけてね」
「わかった。1階からやっつけよう」
「俺は?」

大樹が不安気な顔で聞いてきたんだ。

「大樹はな、このカッターで、ここのテープを切って、照明器具の中身を出すんだ。とーちゃんが脚立に乗るから、言われた通り、照明器具を渡してくれればいいんだよ。一度試しにやってみるか?」
「うん」

カッターでダンボールを開いて、照明器具の渡す順序を教えたんだ。

「わかったか?」
「うん、だいたい」
「だいたいじゃ困るんだぞ。千円分働いてもらわなきゃ」
「うん」

大樹は緊張しはじめたのかな。
顔つきが変わってきたよ。
いいことだ。
責任を持って、仕事をすることを覚えるには、丁度いい。

「さて、始めるか」
「うん」

ぺそが照明器具を配り始めた。
俺は脚立と腰道具を持って、段取りを始めたよ。
大樹は、カッターを持って、緊張した顔つきで俺の後を着いてくる。
いよいよバイトの始まりだ。

「大樹、この部屋から始めるぞ」
「うん」

俺は脚立に登って、大樹が照明器具をバラすのを待っていたんだ。
大樹は、まだ慣れていないから、モタついていたよ。

「おい、大樹。お前の仕事が遅れれば、俺の仕事も遅れるんだぞ。わかってるか?」
「うん」

大樹も、大樹なりに必死だったんだろうな。
だんだんと、慌てる仕草をみせてきたよ。

「よし、ここは終わりだ。次の部屋に行くぞ」
「うん。でも、このダンボールはどうするの?」
「心配するな。かーちゃんが、照明器具を配り終わったら、片付けるから」
「うん」
「そんなことより、早く照明器具を付けるぞ」
「うん」

こうして、大樹のバイトが始まったんだ。
大樹が始めて働いて、お金を稼ぐことを覚えるバイトだったんだ。

親馬鹿と言えば、親馬鹿かもしれないけど、大樹が一生懸命働いてる姿が嬉しかったのを覚えてる。



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「親父になる 第一部」 「親父になる 第二部」
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